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バイオジェン アイデック―ソビ社は、研究中の血友病Aの持続的な(*半減期が長い)遺伝子組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質の第III相試験から画期的な成果を発表

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  • 2012.11.12

バイオジェン アイデック―ソビ社は、研究中の血友病Aの持続的な(*半減期が長い)遺伝子組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質の第III相試験から画期的な成果を発表

 

バイオジェン アイデック―ソビ社は、研究中の血友病Aの持続的な遺伝子組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質の第III相試験から画期的な成果を発表しました。内容については同社ホームページに英文が掲載されておりますが、こちらを日本語に翻訳いたしましたので、ご覧ください。また、この件につきましては、2011年7月29日に「血友病治療における画期的治療薬、日本における治験開始 投与回数を減らし、患者さんの負担を軽減」というプレスリリースが出されておりますので、そちらもご参照ください。

元の記事はこちら(英語)

2011年7月29日のプレスリリースはこちら(日本語)

 


― 個人にあった週一回の予防療法により、年間あたりの出血回数が一桁台に低下 ―

― 出血エピソードの98%がrFVIIIFc(持続的な(*半減期が長い)遺伝子組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質)

― rFVIIIFcに対してインヒビターを発症した患者はいない ―

― 主な有効性と安全性の目的が合致し、バイオジェン・アイデック社は2013年上半期に《米》FDA食品医薬品局に申請書を提出する予定 ―


ウエストン、マス&ストックホルム スウェーデン
(ビジネス電子版) 2012年10月31日
バイオジェン社(ナスダック:BIIB)およびスウェーデン・オーファン・バイオビトルム社(Sobi) (STO: SOBI)は、臨床試験により、新規持続性の凝固因子候補(*薬剤)は評価が得られ、A-LONGからはっきりとした成果を発表しました。血友病Aは稀な凝固疾患であり、血液凝固が損なわれています。


A-LONGの高い成果は、世界的規模の多施設の第III相試験でバイオジェン・アイデック―ソビ社のrFVIIIFc(持続的な(*半減期が長い)組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質)が、出血を制御かつ予防、予防や周術期管理において効果があることを示しました。組み換え型第VIII因子-Fc融合タンパク質は、一般的に忍容性がみられました。A-LONG治験の一層の研究が進行中であり、バイオジェン・アイデック―ソビ社は、今後の科学ミーテイングで詳細な結果の発表を予定しています。

バイオジェン・アイデック社は、生物ライセンス申請(BLA)を米食品医薬品局(FDA)に2013年上半期に提出する予定です。欧州医薬品庁 (EMA)が発表したガイドラインに沿い、申請をおこなう前に12歳未満の小児の研究を求めています。バイオジェン・アイデック社―ソビ社は、進行中の小児向けのA-LONG研究が終了しだいEMAに市場認可を申請します。


「このような高い成果は、rFVIIIFcにより、治療の重荷から解放し出血予防を提供することで血友病A患者の医療をさらに改善することを示しています。」とバイオジェン・アイデック社 血友病治療部門の世界医務局、医務部長、シニア副社長である グレン・ピアス医学博士は述べています。「A-LONG研究の迅速な登録を支えている治験参加者や臨床研究者などの血友病コミュニテイの高い期待をともに共有していて、出来るかぎりはやく血友病Aの患者さんにrFVIIIFcを提供することを目的として、規制当局への提出を準備するために熱心に働きかけています。」

「私たちは、A-LONGの画期的な治験成果にとても勇気づけられています。A-LONG の治験成果では、因子活性を長持ちさせ、広範囲に出血を防ぐこと可能であることを示すもので、血友病AのFc融合技術の応用を後押しするものです。」とソビ社の最高責任者(CEO)であるゲオフリー・マクダウ氏は、述べています。A-LONGの治験成果は、最近発表された血友病Bの持続的な組み換え型第IX因子―Fc融合タンパク製剤候補(薬剤)とともに、血友病コミュニテイにとっての大きな一歩であることを表しています。」


A-    LONGの重要データの要約

A-    LONG試験では、12歳以上の男性患者165例が登録されています。A-LONG試験の
3つの治験治療群:個人にあわした予防、週1回の予防、出血時治療(オン・デマンド)
(それぞれ、治療群1,2および3)治験治療群にわたる患者サブグループでは、rFVIIIFcは、治験中に大きな外科手術を必要とした患者の周術期管理で評価されました。



全体的に93%もの患者が本治験を終了しました。組み換え型FVIIIFcは、一般的に忍容性があり、FVIIIFcに対するインヒビターは見られておらず、市販されている第VIII因子から移行したどの患者においても、アナフィラキシー症例は報告されていません。治験責任医師によると、本製剤に関する深刻な有害事象はみられていません。周術期管理期間を除いて、もっとも頻度が高い有害事象(発生率≥5 %以上)は、鼻咽頭炎、関節痛、頭痛、上気道感染症でした。

自然出血や外傷性出血などの年間あたりの出血頻度の中央値(ABR)は、個人にあわせた予防群では1.6回、週1回の予防群では3.6回、エピソード時(出血時)治療群では、33.6回でした。個人にあわせた予防群では、投与間隔中央値は、3.5日でした。直近3カ月の治験中、個人にあわせた予防をした患者群のうち30%が、投与間隔中央値が5日でした。

本治験中で出血した全患者において、比較対照となる出血を評価し俯瞰してみると、出血エピソードの98%が、rFVIIIFcによって1回か2回の注射により治療可能となっています。

さらに、rFVIIIFcは、大きな外科手術をした患者9例の周術期治療で評価され、治療をした医師らは、こうした手術では優秀か、もしくは良いとrFVIIIFcの止血有効性を評価しました。

A-LONGは、本治験中の全患者で薬物動態解析を行っており、大規模なPKサンプリング患者の試験の実施計画書で規定された部分集団では、Advate®「抗血友病薬(組み換え型)、血漿/アルブミンを含まない方法」の半減期12.4時間と比較すると、rFVIIIFcの正確な終末相半減期は19時間で、第1/2a相のrFVIIIFc治験で得られた結果と合致しています。

ウエブキャスト

バイオジェン社とソビ社の上層部経営者は、本日、2012年10月31日、午前9時にA-LONG治験についてはなしあうためにウエブキャスト上で会談をおこないます。以前に、公表された血友病BでB-LONG第III相治験の結果についても話会う予定です。参加者は、バイオジェンーアイデック社のホームページwww.biogenidec.com.の投資家の皆様方への部分からウエブキャストにアクセス出来ます。



A-LONG治験とrFVIIIFcプログラム


A-LONGは、国際的な非盲険化、多施設の第III相治験で静脈注射をおこなったrFVIIIFc有効性、安全性、薬物動態性を評価しました。本治験は、血友病患者の出血を制御し予防、定期的な予防や週術期管理の上でのrFVIIIFcを評価することを目的としました。
A-    LONGは6大陸、19カ国において血友病治療60例でおこないました。

A-LONG治験は3群で行いました。第1群は(個人にあわした予防;118例)、患者は、rFVIIIFc を25-65 IU/kg3~5日間隔で投与し、出血を防ぐのに十分なレベルの因子を維持。第2群では(週1回の予防投与、24例)では、患者は週に1回、65 IU/kg.投与。第3群では(出血時治療;23例)患者は出血時にrFVIIIFcを投与。
それぞれの治療群にまたがっているサブグループでは、rFVIIIFcは、外科手術で評価しました。

まず、有効性と安全性は年間あたりの出血回数や最大約52週間、治験患者のインヒビター発症などの有害事象の発生率で評価しました。

つぎに、エンドポイントは出血エピソード治療に対する反応性やrFVIIIFc とAdvateとの薬物動態性の比較をしました。

現在おこなわれているrFVIIIFcの臨床試験は、12歳未満の血友病患児を対象としたA-LONG治験とASPIRE治験です。製剤投与を行ったことがある12歳未満の血友病患児では、小児を対象としたA-LONG治験の第III相、非盲険化試験がおこなわれており、研究協力してくれる患者を積極的に募集しています。ASPIREは、長期非盲険化試験で、A-LONG試験もしくは12歳未満の血友病患児用のA-LONG試験を終了した患者を対象としています。

Fc 融合技術プラットフォーム

遺伝子組み換え型FVIIIFcは、バイオジェンーアイデック社の新規かつ特許を有するFc単量体融合技術を用いて開発した凝固因子であり、血流中のrFVIIIFcが再循環する生理的な経路を利用し、体内でより持続することを可能にしています。この技術により、rFVIIIFcは、持続的に長い間、出血を防ぎ、現在、市販されている第VIII因子製剤を年間最大180回注射している血友病A患者の治療の負担を低減することを目的としています。Fc融合技術は、リウマチ関節炎、乾癬および血小板異常症などの慢性疾患の長期治療用にFDAが認可した7つの薬剤で用いられています。

同様なFc融合技術を用いて、また、バイオジェン・アイデック社とソビ社は血友病B患者のコントロール、出血エピソードの予防および定期的な予防のために遺伝子組み換え型第IX因子―Fc融合タンパク質を開発中です。9月26日、バイオジェン・アイデック社とソビ社は、世界規模の血友病B患者におけるrFIXFc の極めて重要な第III相の臨床試験でB-LONGの画期的な成果を発表しました。バイオジェン・アイデック社の血友病プログラムに関する詳しい説明に関しては、www.biogenidechemophilia.com あるいは www.biogenidec.com. を見てください。

血友病Aとは

血友病Aとは、稀な遺伝性疾患で、血液凝固する能力が損なわれています。血友病は毎年うまれる男子のうち、約5000名中1名で発症しており、正常な血液凝固のさいに必要な第VIII因子が著しく少ないか全くないことで起こります。従って、血友病A患者は、凝固能を回復させて、痛みやもとの状態に戻るのが不可能な関節障害や命にかかわる出血につながる可能性のある頻度の高い出血を防ぐために、第VIII因子を輸注する必要があります。米国血友病財団の医学科学諮問評議会は、重症血友病A患者に対して、最適な治療として予防を推奨しています。

現在、凝固因子の十分な血中濃度を維持するために、血友病A患者の予防では、通常、週3回もしくは一日おきにするように必要としています。

バイオジェン・アイデック社とソビ社の共同研究について

バイオジェン・アイデック社とソビ社は、rFIXFc と rFVIIIFcの開発と商業化で共同出資者です。バイオジェン・アイデック社は、開発では先導しており、製造権をもち、北米やソビ社の領域を除く他の地域で商業権を有しています。ソビ社は、欧州での最終開発や商業化を肩代わりするかを選択する権利があります。

バイオジェン・アイデック社について

最先端の科学や医療で、世界中の神経変性疾患患者、血友病患者、自己免疫疾患患者に革新的な治療を提供しています。1978年に創業し、バイオジェン・アイデック社は世界でもっとも歴史がある独立したバイオテクノロジー会社になりました。世界中にいる患者は、最先端の多発性硬化症治療の恩恵をうけています。そして、バイオジェン・アイデック社は、年間50億ドル超の収入を得ています。

添付文書、報道関係各位、会社について他の情報に関して、www.biogenidec.com.をご覧ください。

ソビ社について

ソビ社は、稀少疾患患者の生活を向上させるために革新的な治療とサービスを提供しています。製品ラインアップは、血友病や新生児の3つの後期の段階にある生物学的発展プロジェクトによる主に炎症や血液疾患を対象としています。ソビ社は、稀少かつ特定疾患分野で製薬会社用に40以上の薬剤を販促しています。2011年に、ソビ社は19億スウェーデン・クローナの収入があり、500人もの社員を有します。株式(STO: SOBI)は、ナスダックOMXストックホルムに上場していています。詳しい情報は、www.sobi.com.をご覧ください。

免責条項

本報道発表は、将来を見据えた発表であり、長く持続的に活性を保持する血友病治療や規制特許の開発と販促化に関する声明を含むものです。この声明は、以下のような言葉で特定しています。「信じる。」。「期待される。」、「~かもしれない。」「計画している。」「だろう。」や同様な表現は、会社の現在の信念や説明に基づいています。薬開発や商業化は、高いリスクを伴っています。


こうした要因は、事実としておこる結果によって我が社の説明とは、著しくことなります。
また、追加データや分析から得られる可能性のある予想外の懸念、規制当局が追加情報や一層の研究を求めることや、認可しない可能性や薬剤候補の承認を遅らせる可能性、想定外の困難に直面する可能性などのリスクも含みます。
バイオジェン・アイデック社の薬剤開発や商業事業に関係するリスクや不確定要因の詳細な情報に関して、バイオジェン・アイデック社の最新の年間あるいは四半期レポートのリスク要因の項をご覧ください。どの展望も本報道発表時点のみで発表しており、新たな情報、将来の事象や他のことがあろうとなかろうと、会社は最新のいかなる展望の声明に対して免責はないことを前提としています。

上記の情報は、スウェ―デン証券法や金融商品法に準ずるものです。本情報は、2012年10月31日 1時CET 公式に発表されました。



写真/マルチメディア展示:http://www.businesswire.com/cgi-bin/mmg.cgi?eid=50460255&lang=en
ソース:バイオジェン・アイデック社


 バイオジェン・アイデック社
報道部担当連絡先

Jim Baker, +1-781-464-3260
シニア・マネージャー 広報部長
バイオジェン・アイデック社 投資家関係連絡先
Kia Khaleghpour, +1-781-464-2442
取締役、投資家関係あるいは
スウェーデン・オーファン・バイオビルウム連絡 Åsa Stenqvist, +46 8 697 21 88
副社長、広報および投資家関係(暫定)部長
 

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