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[ 韓国血友病患者のHIV感染被害、韓国国内売血由来の血漿分画製剤で感染と判明、韓国大法院は韓国緑十字社の責任と判決、韓国からの情報より]

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  • 2012.2. 7

【韓国から薬害エイズ情報を貰う。 韓国国内HIV感染売血者からの

 供血血液由来の凝固因子製剤で感染、韓国大法院は昨年9月に韓国

 緑十字社がその責任があるとの判決 に関連する2報】


1.タイトル:韓国血友病患者のpol遺伝子全長の系統的発生解析と

     HIVタイプ1の韓国サブクレードBに感染している血漿供血者

  (Phylogenetic analysis of full-length pol gene from Korean

   hemophiliacs and plasma donors infected with Korean subclade

     B of HIV type 1.)

出典:「AIDS Res Hum Retroviruses. 2011 Jun;27(6):613-21.

                       Epub 2011 Jan 5.」

著者:Cho YK, Jung YS, Foley BT.

要旨 1990年から韓国人血友病者122名中20名でHIV-1伝播が発生した。

  我々は、韓国人由来の凝固因子を製造するために用いられた3名の

  売血者のプレセロコンバージョン血漿で見られたHIV-1ウイルス間

  の遺伝的関係を評価した。

   韓国では、血友病者20名が感染し、3名の血友病者が韓国外で製造

  された凝固因子からHIV-1を感染した。

   71名の現場制御の患者がHIV-1サブタイプBの韓国人サブクレードに

  感染した。(KSB)
  
   診断後1~3年後に得られた凍結保存血清、サンプルからのウイルス

  のpol遺伝子全長(2841bp)は、RT-PCRによって増幅され、ダイレクト

  DNAシークエンスによって解析された。系統発生的および痕跡パターン

  解析は、シークエンス間の関係を調べるためにおこなった。

   供血者OおよびPは、2つのクラスターがあり、それぞれ8名および

   2名の血友病者は、71名がKSBを感染し在住地域で治療をうけている

    患者および供血者Rとは全く異なっている。

   こうしたデータは、HIV感染血友病者20名が韓国内で製造された

    凝固因子輸注で起こったことを実証している。

  (訳注:セロコンバージョン:ウイルス抗原が陰性となり抗体が陽性と

           なること。)

 

 2.タイトル:韓国人血友病患者20名におけるHIV伝播の分子的エビデンス

    :Vif遺伝子の系統的発生解析

  ( Molecular evidence of HIV-1 transmission in 20 Korean individuals

    with haemophilia: phylogenetic analysis of the vif gene.)


著者:Cho YK, Jung Y, Lee JS, Foley BT.

出典:「Haemophilia. 2011 Jul 24. doi: 10.1111/j.

          1365-2516.2011.02620.x.」  [Epub ahead of print]

要旨:HIV陽性の血友病患者と感染している血漿中のウイルス間の遺伝的関連

    性を評価するために、我々は、20名の血友病者、3名の供血者および在住

    地域管理の146名含む169名のVif配列を決定した。

   20名の血友病患者は、1989-1990年はじめに韓国内で製造された第IX因

    子(FIX)に曝露後1~2年後にHIVと診断された。

      供血者OおよびPの血漿試料は、20名の血友病者を治療するために使われ

    た第IX因子を含む凝固因子を製造するために使用された。

   診断後1~3年に得た凍結保存血清試料のVif遺伝子は、RT-PCRによって

    増幅し、ダイレクトシークエンスをおこなった。系統的発生解析により、

   128名の試料(血友病者および供血者を含む)のVif配列は、HIV-1サブタイ

     プBの韓国人サブクレードであった。

      他の参加者41名の配列は、サブタイプBと同一のもので、韓国人以外の

    サブクレードであった。供血者OとPに加えて血友病者20名Vif遺伝子配列

     はKSB中の2つのクラスターから成り立っていた。
 
   さらに、サイン・パターン分析は供血者中と血友病者のみで、2部位の

     核酸が保存している証拠を明らかにした。KSB、血漿供血の時期および

     血友病患者のセロコンバージョンの情報とともに、我々の結果は、ここ

     で検査した血友病者が治療用に用いられた国内凝固因子でウイルスによ

     って感染したことを示唆している。

 

コメント 1990年以降、韓国人血友病患者20名が韓国内で製造された第Ⅸ因

      子血液製剤を治療のために使用し、HIV-1感染しました。

        2011年9月韓国大法院は、韓国緑十字社がその責任を負っていると

      判決をくだしています。

        ご紹介した2報の論文は科学論文で遺伝子解析を基にして、HIV-1に

      感染した韓国人血友病患者20名から採取した血液から抽出したHIVウイ

      ルスのVifおよびPol遺伝子配列解析したところ、売血した供血者Oと

      P由来の血漿からのHIV-1と一致がみられたと報告しています。

                             (E.M)

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